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事業拡大マトリックス (Favorite Frame-3)

利益をあげるだけでは十分とはいえない。企業は成長していかなければならない。成長しない企業は、長期にわたって利益をあげつづける事は出来ない。同じ顧客、同じ製品、同じ市場にしがみついている企業には、大きな災いが待ち受けている。

「立ち止まっていると、撃たれる」


では、企業は成長するためには、どんな方向に進んでいけばいいのであろうか。
こういう議論をしている時にホワイトボードにどんな図を書きますか。田んぼの田を書いて、左上の枠のところに○を書く。進むべき方向の考え方は、そのまま深堀するか、横に行くか、下に行くか、斜め下に行くか。その4つで考えると整理しやすいです。

4つの基本的な枠組みで整理したものでアンゾフの事業拡大マトリックスというものがあります(成長ベクトルと呼んだりします)。田んぼの田を書いて、縦軸は上から下のベクトルを描き「市場」、横軸は左から右へのベクトルを描き「製品」と書く。それぞれのベクトルの出発点が「既存」で先が「新規」。整理すると、

・左上は市場(既存)、製品(既存)
市場浸透戦略 既存顧客に対して既存製品を今以上に売る。

・右上は市場(既存)、製品(新規)
新製品開発戦略 既存顧客に対して新たな製品を売る。

・左下は市場(新規)、製品(既存)
新市場開拓戦略 新規顧客に対して既存製品を売り、販売量を増やす。

・右下は市場(新規)、製品(新規)
多角化戦略 新規顧客に対して新たな製品を売る。

それまでに築いた資産や既存事業での成功体験の上に事業の拡大を展開する方が成長の確率が高くなります。既存の経営資源を共通利用する事や、既存製品と相互補完の関係にある製品や市場に事業を拡大していくことで得られる効果。シナジーを考えながら、成長の方向性を考えていく事が基本です。

ここで、4つ目の多角化戦略というのはシナジーがないのでは、という話になります。そうですね、まったく新しい分野ですから、シナジーは他の戦略に比べて少なくなります。
でもなぜ多角化を行うのか?多角化戦略は、複数事業を立ち上げる事になり、既存事業の衰退期におけるリスク分散、余剰資源(スラック)の有効活用などのメリットがあります。反面、本業の競争力低下やドメインの不明確化に繋がる事に留意する必要があります。

参考文献:「コトラ-のマーケティングコンセプト」フィリップ・コトラ-

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経営(Favorite Frame) | コメント(0) | トラックバック(0)2007/01/10(水)21:32

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プロフィール

 新木 啓弘

Author: 新木 啓弘
     (しんき よしひろ)

徳島県出身/東京都在住

株式会社インフォクリエマネジメント 代表取締役

中小企業診断士
ITコーディネータ
ISMS審査員
ターンアラウンドマネージャー(NPO法人金融検定協会認定)

砂にこぼれた雨の滴が
川と流れて海に向くように
人は生きて何を残そうか?
こんな小さな命だけど・・・
  「からっぽのブルース」より

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