経営とITの融合(1)

ITコーディネータ(ITC)の研修を昨年(2006年)4月から受けました。復習をするまもなく1年が経とうとしています。今、一度、ITCプロセスガイドラインを中心に整理をしていきたいと思います。

お客様から情報化について相談をされたとしましょう。あなたは、どのように進めますか?ITの現状を調べて、トレンドと比較して自分が売りたいものを押し付けたりはしていませんか?


やみくもにITを導入すればいいというわけではありません。ITC的視点は、ITの利活用で経営改革を実現させること。まずやるべきことは、いきなりIT戦略に入るのではなく、経営戦略からのつながりを整理しなければなりません。

その第一歩としては、あなたがITCの役割を担いプロジェクトを立ち上げることです。
お客様にITCを理解して頂き、プロジェクトを立ち上げる必要性を提案しましょう。その提案には、以下の5点については確実におさえておきたいです。

(1)プロジェクトの目的
 プロジェクトの目的を明確にし、プロジェクトオーナー(経営者)と共有しておくことが大切です。

(2)プロジェクトの進め方とスケジュール
 ITCプロセスガイドラインを活用しましょう。
 -経営戦略フェーズ
 -IT戦略策定フェーズ
 -IT資源調達フェーズ
 -IT導入フェーズ
 -ITサービス活用フェーズ
 の順にすすめていきます。

(3)ITCプロセスについての趣旨と価値
 ITCプロセスの意義は以下のようなものです。
 ①経営戦略から運用、モニタリングまでを一貫したプロセス活動としてとらえることにより経営意思を情報システムの開発、運用プロセスにまで反映させることができる。
 ②ベストプラクティスの活用により、品質の高い業務プロセスシステムを短期間に実現することができる。
 ③経営とITガバナンスの成熟度評価または測定を加えることにより身の丈にあった経営改革・情報システムが導入できる。
 ④経営者の視点で、経営改革のステークホルダの意思統合ができる
 ⑤トップダウンプロセスとボトムアッププロセスの統合を行うことができる
 ⑥プロジェクト活動全体にモニタリングコントロールを徹底することにより成功の可能性が極大化する。

(4)あなた (ITC)の役割
 ITCの役割は「経営」と「IT」に橋を架けることです。
 ①経営改革活動とIT化活動の整合性を確保する
 ②IT活動の各フェーズ間の整合性を確保する
 ③経営者とエンドユーザーの利害を調整する

(5)お客様側の役割と体制
 プロジェクト遂行には、以下のような機能が必要です。
 -プロジェクトオーナー(経営者)
 -ステアリングコミッティ
 -プロジェクトリーダー
 -推進事務局
 -検討委員会(各部門の代表)
 プロジェクトは目的追求型のタスクフォースであり、社内に置かれた別会社のようなものです。従って、会社の組織との調整に配慮することは当然ですが、独立した組織体として機能できるようにしなければなりません。そのためには、プロジェクトリーダーに全権が与えられている必要があり、プロジェクトオーナーがそれを守らなければなりません。
 ITCは通常、プロジェクトリーダーをサポートする位置づけとなります。

 プロジェクトが立ち上がり、体制が整いました。次回(第2回)は、経営戦略フェーズに入り、現状分析をしていきます。

(続く)

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ITコーディネータ | コメント(0) | トラックバック(0)2007/03/18(日)21:40

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 新木 啓弘

Author: 新木 啓弘
     (しんき よしひろ)

徳島県出身/東京都在住

株式会社インフォクリエマネジメント 代表取締役

中小企業診断士
ITコーディネータ
ISMS審査員
ターンアラウンドマネージャー(NPO法人金融検定協会認定)

砂にこぼれた雨の滴が
川と流れて海に向くように
人は生きて何を残そうか?
こんな小さな命だけど・・・
  「からっぽのブルース」より

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