経営とITの融合(2)

 提案が受け入れられ、ITCとしての活動が出来るようになりました。早速、経営戦略フェーズに入ることになります。

--経営戦略フェーズ--

(1)企業価値観の確認
 経営戦略フェーズの第一歩としては、まず、経営者の企業理念、使命、経営者の考える経営ビジョンを確認することです。多くのステークホルダーから評価して頂くためにも、企業価値観と経営戦略が整合していなければなりません。現段階で経営者と共有化しておくことは必須です。必ず経営者に直接確認しましょう。


(2)現状分析
 現状の事業ドメインモデルを作ります。
 エイベルの方式に従って定義すると分かりやすいです。「誰が顧客なのか」「その顧客の求めるものはなにか」「それに対する自社はどのように対応しているのか」に注目して事業を定義しましょう。
  ・だれに (現状顧客)
  ・なにを (ニーズ)
  ・どのように (ノウハウ)
 その結果、導かれる現在の事業価値を定義しましょう。複数の事業ドメインを持つ企業の場合は、事業ドメインごとに抽出します。また、各ドメイン間の関係についてもおさえておきましょう。

(3)環境分析
 仕入先一覧、顧客一覧、商品別売上、3ヵ年の財務諸表など、企業側に出して頂きたい資料などは事前に連絡をとり入手しましょう。
 整理する切り口はいろいろありますが自分の得意なものを活用されるとよいでしょう。ここでは、当ブログで紹介させて頂いていますフレームをリンクしておきます。
 -3C分析
 -SWOT分析
 -ファイブフォースモデル(業界の特性分析:事業ドメインごとに行います)
 その他にも、ポジショニングマップやボストンコンサルティンググループのPPMなどが有効でしょう。
 ここでの作業が今後の工程に大きく影響してきますので妥協せずに洗い出しましょう。この作業は一人でやるのではなく、プロジェクトメンバーを参加させ、ブレーンストーミングを実施するなどでメンバーの参加意識を高めさせることは必須です。ITCは経営分析や経営フレームの知識はもちろんですが、メンバーの思いをうまく汲み上げまとめる力、ファシリテーションの能力が大事になります。
 環境分析の結果、今後検討すべき問題点・経営課題を抽出します。

(4)あるべき姿の提案
 (3)で抽出された問題点・経営課題を(1)の企業価値観と照らし合わせながら、全体最適の視点で、あるべき姿を考えます。考える方向性としては、当ブログで紹介させていただいている
 -事業拡大マトリックス
などを使うと有効でしょう。そのアウトプットとして、将来の事業ドメインモデルを作ります。(2)と同じような切り口で、あるべき姿を記述します。
  ・だれに (ターゲット顧客)
  ・なにを (ニーズ)
  ・どのように (コアコンピタンス)
 あるべき姿は、新たな事業機会と自社の「コアコンピタンス」を最大限活かし、脅威の影響を最小にできる「ターゲット顧客」と、その顧客の「ニーズ」にマッチしていることがポイントです。

 方向性は決まりました。次回は、あるべき姿を実現するにはどのようなことを実施していくのか?という話になります。

(続き)


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ITコーディネータ | コメント(0) | トラックバック(0)2007/03/21(水)21:04

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プロフィール

 新木 啓弘

Author: 新木 啓弘
     (しんき よしひろ)

徳島県出身/東京都在住

株式会社インフォクリエマネジメント 代表取締役

中小企業診断士
ITコーディネータ
ISMS審査員
ターンアラウンドマネージャー(NPO法人金融検定協会認定)

砂にこぼれた雨の滴が
川と流れて海に向くように
人は生きて何を残そうか?
こんな小さな命だけど・・・
  「からっぽのブルース」より

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