ソフトウェアを巡る環境の変化(1)

ソフトウェアは、研究、設計、開発、販売、バックオフィスといったあらゆる部分に導入されており、企業活動に必要な業務情報、業務手順、ノウハウの多くが含まれている。

今やソフトウェアは企業活動そのものと言っても過言ではない状況となっており、ソフトウェアの投資効率やその品質の向上が、企業活動を左右する非常に重要な課題となってきている。

開発費、固定費が大きく、変動費が少ない。


上記は、ソフトウェアの特性である。開発費に関しては、「モノ」の生産とは異なり、複製などにより成果物の再利用を行う事で、かなりの部分を合理化することが出来る。
しかし、日本におけるソフトウェアは、成果物の再利用により開発費を安くするといったことがあまり行われていない。
また、汎用のパッケージソフトウェアを導入する場合でも、諸外国に比べてカスタマイズ比率が高いといわれる。そのカスタマイズも、「従来使っている種類と同じ画面にしたい」「帳票の枠の角を丸くしたい」などカスタマイズが競争力を高めているとはいえないケースもある。

【IT投資と生産性上昇の相関係数】

 製造業非製造業
日本0.190.03
米国0.350.41
*1995/1990と2000/1995のIT化率(=IT資本ストック/全資本ストック)の変化とTFP変化率の相関係数

数字で見ても、米国に比べて、IT投資効率が悪いことが伺える。

ソフトウェアは、多くのユーザーや技術者から有益な情報(positive feedback)を獲得し、これを活用することが重要であるという指摘もあり、ソフトウェアのイノベーションのためには如何に多くのpositive feedbackを獲得することができるかが鍵となる。
そのためにはソフトウェアを囲い込まないでオープンに展開することが有効である。

海外では、ソフトウェアの全てを自社で開発して抱え込むのではなく、オープンに展開している他社製品やモジュールを積極的に再利用することを前提に、業務の標準化を進め、モジュールの導入が容易となるソフトウェアの設計を行っている。

(次回につづく)
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IT | コメント(0) | トラックバック(0)2007/08/14(火)21:57

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 新木 啓弘

Author: 新木 啓弘
     (しんき よしひろ)

徳島県出身/東京都在住

株式会社インフォクリエマネジメント 代表取締役

中小企業診断士
ITコーディネータ
ISMS審査員
ターンアラウンドマネージャー(NPO法人金融検定協会認定)

砂にこぼれた雨の滴が
川と流れて海に向くように
人は生きて何を残そうか?
こんな小さな命だけど・・・
  「からっぽのブルース」より

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