友好的TOBは有効的?

M&Aの記事をよく見かけるようになりました。それには、大きく分けると友好的か敵対的のどちらかで、買収される側が望んでいる事かどうか。敵対的の方がこれからどうなるのか?ホワイトナイトは現れるのか?みたいな感じでマスコミの扱いも大きいですね。そんな中、すごく理想的だなと思えるキリンとメルシャンの友好的TOBがあったので思わず書きたくなりました。


キリンがメルシャン買収の為に株式公開買い付け(TOB)に踏み切った。

キリンはワインが弱い。しかし販売チャネルが強い。
メルシャンはワインが強い。しかし販売チャネルが弱い。

キリンはメルシャンのワインのブランド力、自社の販売チャネルを活用し、ワイン事業を強化する事で酒類事業の総合力強化を図る。
また、キリンのワイン事業はメルシャンに。メルシャンはワイン以外の事業をキリンに。事業効率化にもなる。

ちなみにメルシャンの筆頭株主は味の素。調味料とワインの関係は実際薄く、シナジーを発揮しているとはいえない状況。その味の素はTOBに参加する。キリン、メルシャン、味の素共に、狙いが明確であり、誰にでも分かりやすい、友好的TOB。

飲料業界では、最近、伊藤園のタリーズ買収もありました。伊藤園はタリーズのコーヒーブランドでコーヒー飲料を強化する。これも明確で生産ノウハウと販売チャネルがある伊藤園とコーヒーブランドのタリーズ。両社ともにメリットがあります。国内市場が頭打ちの中、国際競争力を高める為にもこうした動きは必要なのかと思います。

さて、友好的TOBはシナジーを発揮して必ず有効的に機能するものでしょうか?

有効的と決め付けてはいけません。それには、企業文化というものを考える必要があります。企業として大きくなったもの同士。それぞれの会社には歴史がありビジョンがあり企業文化が作られてきています。企業文化は蓄積されたもので変えていくのには時間がかかるものです。経営戦略を考えると友好的としたTOBが現場では企業文化のズレにより有効的にはならないような事もある事に充分留意する必要があります。

今回は、友好的TOB事例から、企業(組織)を考える上でのソフト面の切り口、企業(組織)文化について触れてみました。

キーワード:TOB、ホワイトナイト、企業文化

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経営・ビジネス | コメント(0) | トラックバック(0)2006/12/03(日)07:02

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 新木 啓弘

Author: 新木 啓弘
     (しんき よしひろ)

徳島県出身/東京都在住

株式会社インフォクリエマネジメント 代表取締役

中小企業診断士
ITコーディネータ
ISMS審査員
ターンアラウンドマネージャー(NPO法人金融検定協会認定)

砂にこぼれた雨の滴が
川と流れて海に向くように
人は生きて何を残そうか?
こんな小さな命だけど・・・
  「からっぽのブルース」より

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